読むサラダ〜140字小説家の挑戦〜

140字小説家✒︎『Twitter novelist』による新しい文学への挑戦記。文字を使って様々な文学への可能性を追求します。一緒に作品を作りませんか?

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amazonに自分の本を出版する✒︎

始めて3ヶ月で出版! こんにちは、とうかいりんです。 私は『本を出す!』と2019年1月11日に決意してから、4月22日にamazonにて待望の1冊目の本を出すことができました! もちろん自費です(笑)。まだ何の賞も取っていませんので^^; でも、自費出版って…

『階段』ブログ小説NO.44

階段 夜 そう 毎晩だ 階段の夢 どこまでも 遥か彼方まで その階段は続く 見えない行き先へ 汗を流しながら登る この階段は人生の暗示 ゴールに何が待つのか? 知りたければ登るしかない そこに必ず光があると信じて 私は今日も登る。夢よ醒めるな 今日こそは…

『笑う意味』ブログ小説NO.43

笑う意味 「残念ですが…」 私は診察室で泣き崩れた。たとえ治せなくても医師であるならば、希望を持てる言葉を聞きたかった。 可能性は0。そういう台詞だ。 私は退院を決意し、余生を好きなことに使うことにした。 大好きだったお笑いのまだ売れていないコ…

『消失病』ブログ小説NO.42

消失病 消失病。 それは国家に指定された難病の中で、1億人に1人という最も重い後天性の病だ。 令和後半に罹患者が国内で確認され始め、ま瞬く間に危険な病気だと認知された。 消失病は身体の成長に連れて、徐々に皮膚を含めた細胞が透明になっていくもの…

『沈黙』ブログ小説NO.41

沈黙 「いつも応援してくれてありがとう。みんなと出会えて良かった。また来世で会おうな!それでは聴いてください。僕らの最後の曲『沈黙』」 ドームが歓声で揺れる。 ライブの終曲なのに会場を埋め尽くした数千人のファンは帰る気配もない。 「さぁ、もう…

『万華鏡』ブログ小説NO.40

万華鏡 霞雲の上に座り、万華鏡であの子を探す。 ぼんやりと青く光る筒をゆっくり左に回し、彼女の過ごした時を遡った。 彼女は幼い頃に事故で両親を亡くし、それでも笑いながらこれまで歩いてきた。 時には孤独で涙を流す夜もあったけれど、決して人に見せ…

『書き出しだけ大賞』を狙う✒︎

とにかく楽しい こんにちは。とうかいりんです。 7/15に〆切が迫ったTwitter企画の『書き出しだけ大賞』。サンクチュアリ出版さんが手掛ける面白い文学賞です! ルールは簡単。 『書き出しの一行』だけで、どれだけ面白い作品と思わせることができるか! 楽…

『夜喰虫』ブログ小説NO.39

夜喰虫 蝉が夏を奏でる。 そよ風に呼応するように風鈴の音が後を追う。 今も昔も変わらない日本の夏の風景。 風呂上がりに家族でスイカをかじる。それが一番の楽しみだった夏の夜。 「昔はね、夏といえば蚊やハエに悩まされたものよ」 母が聞いたことのない…

『召喚』ブログ小説NO.38

召喚 赤く光る人差し指を突き立て、一直線に大地へと落とした。 指先で素早く魔法円を描くと両手で印を組み、術を唱える。 辺り一面が闇に包まれ、イメージしたモノを自在に呼び出すことができた。 『召喚士』 私は魔法学校を首席で卒業し、皆の憧れの的とな…

『希望のランタン』ブログ小説NO.37

希望のランタン 「いらっしゃい」 カランと店内入口の鈴が鳴ると同時に老婆が僕を睨らみながらそう呟いた。 「ここで希望のランタンが手に入ると聞いたんです。不治の病の母を治したくて」 店内には極彩色に輝くランタンが所狭しと並んでいた。 一つ一つが繊…

『輪廻転生』ブログ小説NO.36

輪廻転生 夏の蚊は願った。 人に忌み嫌われる存在でなく、喜ばれる存在になりたいと。 『神は蚊から針を奪い、代わりに光を与えた』 蛍は願った。 儚い命で飛び回るよりも大地を強く駆け回りたいと。 『神は蛍から光を奪い、代わりに脚と角を与えた』 ユニコ…

ついに家族が見つかりました🐈

運命 こんにちは。とうかいりんです。 この日曜日!ついに我が家のきな子にもらい手が見つかりました! その女性は来場するなり、じーっときな子のケージを見つめてくれていました。 考えること30分。 「だっこしますか?」と聞いてみると、「はい」と。 …

『白と黒』ブログ小説NO.35

白と黒 満月が二人の術師を見守る。闇が深まり、怪鳥がけたたましく鳴いた。 白と黒の術師は目元だけ晒し、互いを威圧している。交錯する視線がお互いの体を縛り付け、命のやり取りを慎重にさせた。 空気が張り詰め、風が運んできた木の葉をその圧で真っ二つ…

『一輪の青い花』ブログ小説NO.34

一輪の青い花 一人の花屋が世界から煙草をなくすなんて誰が想像しただろう? 老いた男は花の香りの研究に一生を費やした。別に煙草が憎かったわけじゃない。 ただ、自分のくわえ煙草で孫娘に火傷をさせてしまった心の傷をずっと癒したいと思っていた。 煙草…

『運命』ブログ小説NO.33

運命 右手をふわりと浮かし、駒を置く。長い銀色の髪が逆立つと同時に雷が轟いた。 「そうきたか」 こちらも駒を掴み取り、角にそっと置いた。金色の神が風を受けて激しく暴れる。 「そろそろ新しい時代にするつもりか?」 目の前から鋭い眼光とともに低い声…

『コールセンターの一日』ブログ小説NO.32

コールセンターの一日 「大変お待たせいたしました。ご用件をお伺い致します」 鳴り響く電話の嵐。 着信音の合唱は、窓の外の蝉時雨に決して負けていない。 太陽の灼熱と冷房の極寒の狭間で、私は今、処理し終えたばかりの受話器を置いた。 お茶を一口含む暇…