ペンの力
一人の作家がペンと一冊の本で戦争を止めた。
彼は戦場の写真を見る度に胸を痛めていた。一度きりの人生。
兵士である彼らにも幸せになって欲しい。彼らを待つ家族や友人を思うと、じっとしているわけにはいかなかった。
彼は全世界の兵士に向けて短編の物語を贈った。
戦地でそれを手にした兵士は次々に涙し、戦いをやめ、そして帰国した。
物語の内容を彼は明かさなかったが、世界中の兵士が彼の執筆活動を広めた。
彼は後に『ノーベル平和賞・文学賞』を同時に受賞した。
そしてこれを機にノーベル平和賞がこの世から無くなった。