読むサラダ〜140字小説家の挑戦〜

140字小説家✒︎『Twitter novelist』による新しい文学への挑戦記。文字を使って様々な文学への可能性を追求します。一緒に作品を作りませんか?

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『書く』という、当たり前のようで果てしなく遠い夢✒

言葉と文字

私たちは生まれて間もなく、言葉を話すようになる。

誰かに教えてもらうわけでもなく、それはごく自然に、生きていくために必要なこととして身につける。

そして、不思議なことに言葉を話すことができるようになった後、私たちは次に文字を覚えていく。現実に口からすでに発している言葉とまだ見ぬ文字を結び付けていくのだ。

何かを伝えるために、言葉で言うだけでなく、平仮名、カタカナ、そして漢字を覚え文字として伝える。

赤ちゃんが「ママ」という文字を覚えてから口で話すという順ではなく、すでに口から発している「ママ」という言葉を「ママ」という文字と結び付ける。この順がなんとも奥深い。

このことは、人間特有の極めて神秘的な行為であると思う。

書くということ

医者、スポーツ選手、公務員、パティシエ、芸人、歌手、大工、運転手、弁護士、SE、教師、翻訳家、ピアニスト、美容師、トリマー、webデザイナーetc...。

人間はこれらの職の選択の中で自分の究める道を見つけ、その専門分野の知識を習得していく。いずれの道も一朝一夕で究められるものではなく、長い時間をかけて必要なスキルを磨いていくことになる。

しかし、すべての職業に共通するスキルが存在する。それが『言葉と文字』。人間として生まれてからずっと付き合っていくことになるこの言葉と文字だけは、どの職を目指しても必須だ。

本来、人間として生まれただけで言葉と文字に関してはプロだと言っていい。

人間が一生をかけて磨いていくものはそんなにたくさん存在しない。だからこそ、唯一、生まれてから死ぬまで付き合う『言葉と文字』そのものを職業にしてみたいという感情は多かれ少なかれ誰にでもあるものだと思う。

書くということのハードルはSNSの普及に伴って非常に低くなった。ブログでもツイッターでも、やろうと思ったその日から発信可能なのだ。

迷い

私にも小説を書きたいという気持ちは漠然と社会人になってから持っていた。有料のライティングアプリを買ってみては、出だしを書いてやめてしまう。そんなことを繰り返していた。

良い小説や良い映画に出会うほど、「こんな作品が自分に書けるはずがない」とかえって迷いを生じさせてしまう原因にもなった。

そういう迷いを繰り返すうちに、「本当に小説が書きたいのか?」という疑問へと変わっていった。今ならはっきりと言えるが、この感情はただの逃げ。別のことがやりたいのでは?という感情は単に小説を書くことが怖いだけなのだ。

「書いても発表する場があるのか?」、「そもそも小説家になれる人なんて一握り」、「もう少し勉強してから書いてみよう」。

すべての迷いが単なる逃げだった。

決断

2019.1.11。

芸人で絵本作家でもある西野さん、西野さんを支える田村さん、そしてホームレス小谷さんの三人を含むオンラインサロンメンバーと初詣に出かけた日。

その神社で私は誓った。

「書き続けたい。逃げずに自分の好きな書くということをやり続けます」

大きな決断をした日になった。

それから私は1日も休むことなく書き続けている。長編小説、絵本シナリオ、Twitter小説、そしてこのはてなブログなど、目にしたものすべてに『言葉と文字』を使って挑戦している。

この挑戦はきっと終わることはない。人間が死ぬまで向き合う『言葉と文字』。きっと歳を重ねるごとに書きたいことは変わる。だから書き続ける。

そしていつかこの「迷い」と「決断」が自分にとってのターニングポイントだったと言える日が来ることを願う。そして、私の発信した言葉と文字が誰かの胸に刺さる日を夢見ている。